『桜の木の下で』稽留流産と宣告された春

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日記
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先月、コミティア143で頒布した『桜の木の下で』を、kindleの電子書籍にしました。

去年の春、妊娠12週6日目で稽留流産と突然宣告を受けました。その日まで、ずっと赤ちゃんが順調に育っていると思っていました・・・。何の疑いもなく・・・・・。

赤ちゃんがお腹にきてくれた時間は人生で一番幸せで、流産は人生で一番つらくかなしい出来事になりました。

時間とともに、少しずつ元気をとりもどし、今年の二月のコミティアになんとなく応募した時は、正直何を新刊で描くか決めていませんでした。

しかし、なぜかサークル名を「桜の木の下で」にしたのです。

桜の木の下で。

去年の春のことを描こうと、決めました。

描かなければ! という使命感ではなく、ただ描きたいと思いました。

桜の木の下でお腹の赤ちゃんと過ごしたあの時間も一緒に。

つらくなるので、思い出さないようにしているわたしもいれば、幸せだったこと、かなしかったことも残したいと思うわたしもいます。

漫画を描きながら泣いたのは初めてでした。

描きながら、幸せだったなーとか、さみしいなーとかいろんな感情がごちゃまぜになってしまいましたが、この漫画を描きあげた時、わたしにとってものすごく大切な作品になっていました。12週以降の流産、死産は火葬が必要となり、死産届けを出す必要があります。

わたしが稽留流産の宣告を受けたのは12週6日目でした。しかし、赤ちゃんの大きさから、おそらく11週から12週前の間には成長が止まっていた可能性があり、火葬も何もしてあげられませんでした。赤ちゃんを病理検査のため病院に連れて行って渡した後、数日後帰ってきたのは病理検査の結果用紙一枚でした。

ちゃんと産んであげることもできなかった。せめて火葬だけでもしてあげたかった。

だからこそ、少しでも赤ちゃんがお腹にいたことを残したくて、妊娠中書いていた日記をスクショして保存したり、大切にしています。(読み返すとやっぱり泣いてしまうけど)

何も残らなかったわけではなく、赤ちゃんがいてくれた時間はずっとずっとわたしの宝です。

よかったら読んでいただけると嬉しいです。

桜の木の下で

kindle版では、こちらの続きの漫画(本編)の他に、漫画に描ききれなかったことを文章でいくつか収録しております。

コミティア143で『桜の木の下で』をすでにご購入いただいた方は、本編の内容が重複するのでご注意くださいませ。(コミティアでご購入くださった方で、「漫画に描ききれなかった文章」を読みたい方がいらっしゃったらTwitterのDMかリプで教えてくださいませ。コミティアに来てくださった皆様、本当にありがとうございました)

『桜の木の下で1』の内容についてですが、今後もゆっくり続きを描く予定です。が、1は続きを読まなくても完結のようなシーンで終わっています。(何巻も続くとなると、読むハードルが高くなりがちな場合があると思うので念のため)

kindle版の価格は250円に設定していますが、kindle unlimited会員様は無料でお読みいただけます。(2023年3月現在)今後、unlimited会員様読み放題部分に関しては変更する可能性あるのでご了承ください。

まだkindle unlimited会員になっていらっしゃらない方は、現在(2023年3月)30日間無料体験もあるので、そちらを利用していただくと実質無料で『桜の木の下で1』をお読みいただけます。↓

https://amzn.to/3FgbSrY

kindle unlimitedの会員は、30日の無料期間後は月額料金が発生します。キャンセルはいつでもできるとのこと。(キャンペーンの内容などは変更があるかもしれないので随時ご確認ください)

『桜の木の下で1』では、前半では幸せだったこと、後半では稽留流産を宣告された時の苦しかったことを描いております。

ラストは前向きに終わっていますが、それまではネガティブな表現もあるため、苦手な方はご注意くださいませ。

『桜の木の下で』kindle版↓

『桜の木の下で』では、ブログなどでおおやけにしにくかったことも描いております。

コミティアで出すまで、不安で心配だった部分もありましたが、ご購入くださった方からとてもあたたかいご感想をいただき、感謝してもしきれません。励みになります。ありがとうございます。

kindleでは、他に完全無料の電子書籍を多数配信中です。よかったらぜひお読みいただけると嬉しいです。↓

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