去年の秋、実家に約10ヶ月ぶりに帰省した時、父はまるで仙人のような見た目になっていた。
髪も髭ものびっぱなし、風呂にもしばらく入っている形跡なし。
父が座るテーブルには日本酒やビール、ワイン・・・常に2種類以上のアルコールが置かれてあった。
父はもともとお酒好きで、それまでも毎日お酒を飲んでいたが、あきらかに様子がおかしくなっていた。
この10ヶ月で何があったのか。10ヶ月前(おととしの年末)は、まだ髪も髭も服装もパリッとしていた。
おととしの年末は、コロナ禍でなかなか帰省できなかったわたし達夫婦が数年ぶりに帰省するのを楽しみにしてくれていたかのように、おしゃれしていた父。
高倉健さんに憧れ、家の中なのにジーパンを履きこなしていたこの時の父。
それが・・・わずか10ヶ月間で仙人のようになった父は、見た目だけでなく中身も変わってしまった。
虚な表情で、動きがにぶい。
話しかけても、応答まで時間がかかる事が増えた。
そんな去年の秋のある早朝のまだ漆黒の闇が空をおおう時間帯、一階から母が二階にいるわたしを呼ぶ声が聞こえてきた。
続きは、公にしにくいので支援者様限定で書いていきます。↓
アルコール依存症で認知症の父のこと2|緑丘まこ|pixivFANBOX
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