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つづく
母子家庭施設にいた頃の思い出は楽しい事ばかりでしたが、施設に行くまでのあの夜は、母が泣いていて、描く時胸が痛かったです。
母に連れられて姉と3人で父の実家を出た夜、最寄駅近くの古びたホテルに宿泊した記憶はあるのですが、その後母子家庭施設に入るまでの期間の事はなぜかあまり覚えていません。姉に聞いたら、母方の祖父母の家にいたよ、と教えてくれましたがなぜか姉もホテルに泊まった記憶はしっかりあるものの、祖父母の家に泊まった記憶はぼんやりとしかないみたいです。
少し覚えているのは、施設に行くまでの間、知らない街で母が姉とわたしを連れて新居を探していた記憶があります。
しかし、新居は見つからず、わたし達が住む事になったのは母子家庭施設だったのです。
わたしと姉は遊んでばかりいて楽しい記憶しかありませんが、そのかげで母は一所懸命働きながらわたしと姉を育ててくれました。感謝してもしきれません。
父方の祖母の事。
わたしにとっては、昔高校を中退して家出した時、わたしを受け入れてくれたりした祖母。恩があるので、祖母の事を嫌いにはなれません。
しかし、嫁姑問題で母がつらかった事は忘れる事ができません。
わたしのおでこには幼少期大けがした時の傷のあとがあります。ずっと消えない傷のあとが・・・。
まだわたしが未就学の小さな子供だった時、父の実家に帰省したある日。わたしが子供用の椅子に座っていたら祖母が「そんな椅子いつまでも座らせてるんじゃないよ」と母に説教して、祖母が背もたれのない椅子に無理やり幼いわたしを座らせたという。
その結果、椅子から落ちておでこをけがして何針か縫ったという。
母はずっとずっと後悔していた。
わたしはその話を母から聞いた時、あまり驚かなかった。それがわたしの祖母だから・・・。
厳しく、いつもきっちりしていた祖母。
朝ごはんの時間も夜ご飯の時間も決まっていた。
母が買い物に行くと長い、と祖母はよく怒っていたが、あれは母なりの息抜きだったのではないだろうか。
色々考えると、かなりつらくなる。
母がつらかった事をない事にはできないが、実家に帰省した時できるかぎり親孝行しようと思う。
2話はつらい話もまじえてしまいましたが、3話以降は明るい話が多くなるかと思います。
長くなりましたが、最後まで読みいただきありがとうございます。
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