懐かしの駄菓子屋

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日記
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子どもの頃から駄菓子屋が大好きだった。

昨日、近所の普段歩かない道を夫と一緒に散歩した。

バラが咲いてきれいだから、わたしに見せたい、と夫がバラが咲く小道に連れてきてくれたのだ。

きれいに咲くバラに見惚れながら足を止めてゆっくり歩く。

ふと、すぐ近くになにやらわたしの心を奪うような魅力的なお店を発見。

駄菓子屋だ。

昭和のまま、まるで時が止まったかのような外観と外から見える店内に感動するわたし。

昭和とかレトロな建物、雰囲気、街並みが大好きだ。

店内に吸い込まれるように入ると、誰もいない・・・?

「いらっしゃいませ〜」

ん? すぐ近くから声が・・・

声がする店内入って右横の方を見ると、駄菓子屋のおばあちゃんがちょこんと座ってらっしゃる!!!

わぁぁぁ、なんて素敵なんだ!!

懐かしの駄菓子屋に、とっても愛嬌のある笑顔で迎えてくださったかわいいおばあちゃん。(かわいい、て表現はご年配の方に対して失礼にあたる、という説もあるけど、もうこの表現以外見当たらない。そして、尊敬の念をこめて・・・)

せっかくこんな素敵な駄菓子屋さんの店内に踏み入れたからには何か買わなきゃ、と思いお菓子が並ぶ棚を真剣に眺める。

懐かしのフーセンガムや、ボックスに入った大好物だったスルメイカ系の駄菓子。

子どもの頃から富山に帰省するたびに通っていた駄菓子屋があった。そこの駄菓子屋のおばちゃんと仲良くなってお餅焼いてもらったり、ものすごくかわいがられた思い出。

最近あまり駄菓子屋自体見かけなくなり、昨日ここへ来るまでは駄菓子屋がたくさん子どもの頃あったことを、しばらく思い出すことすらなかった・・・。

「このおせんべいおいしそう」

昨日駄菓子屋の棚に並べられるお菓子を見ながらわたしがそう言うと、おばあちゃんが近くまでゆっくり歩いてきて

「このおせんべい人気よ〜」

と後押ししてくれたので

「では、このおせんべいください」

と、もう心の中がおばあちゃんに癒されて幸せに満ち溢れながら言った。

他にも、懐かしのフーセンガムと、ロングチューというお菓子を購入。ロングチューは見たことないな。でもなんだか懐かしい子どもの頃を思い出す。

ああ、楽しかったな・・・駄菓子屋でお菓子買って公園や家で友達と笑いながら食べたあの頃。

「このフーセンガム、くじがついてるから今ここで見ていくといいわよ〜」

おばあちゃんが言う。

「今、ここでですか?」

「うん、だって当たりがもし出たら、また来るの大変でしょう?」

おばあちゃん・・・当たりが出た時の心配までしてくれる! なんてかわいい、いや優しいんた・・・ああ、大好き。

ということでフーセンガム二つ購入したので、夫と一緒にガムを開封して、ちょっとドキドキ心をおどらせながらクジの結果を見る。

おばあちゃんも、一緒に。

「はずれだ〜」

「わたしもーハハハ」

結局クジはふたりともはずれたけど、あのワクワク感を思い出した。

「残念!」

おばあちゃんが言ってくれた。
ああ、もうおばあちゃん、何言っても何しても癒されっぱなしのわたし・・・大好き。大好きすぎる。

その後、自然とおばあちゃんと会話がはずむ。

お話好きのようで、ご自分からたくさんこのお店が昭和35年から営業を続けてることや、おばあちゃんが現在94歳で70代の息子さんご家族と一緒に暮らしてらっしゃることを話してくださった。

ひ孫もいるけど、コロナ禍以来会う機会が減った事を話したおばあちゃんの表情は当時を思い出したのかちょっとだけさみしそうだった。

でも今は、昔のようなコロナ禍が終わってようやく普段の生活に戻ってきてよかった、と。

とにかく店も店内もおばあちゃんもあまりにも素敵すぎて、初めて訪れたのに懐かしくて、また帰ってきたい(来店したい)と思う駄菓子屋。

昨日のことを思い出しながらすでにまたこの素敵すぎる駄菓子に行っておばあちゃんに会いたくなっている。

今度は何買おうかな。

夏だから駄菓子と一緒にラムネも買おうかな。

お店を出る前に、おばあちゃんとお店の写真をおばあちゃんの了承を得て撮らせていただいた。

おばあちゃん、元気に長生きしてね。

また近いうちに来るね。

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