今年の6月下旬。
わたしは当時4年半近くお付き合いしていた彼、サトル君と別れる事になった。
(その時の詳細はnoteに書きました↓)
これは、その後の話。
気がつくと今年も残りあとわずか。
時間が経つのは早いなぁ。
そしてサトル君とのその後の話も書こう書こうと思いながら、その後にしたこの選択が本当に正しかったのかとか、色々考えすぎて逆に何も書く気が起こらなかった・・・。(誰も気にしていないと思うけど)
ただ、同棲解消する前に書いた記事を読んでくださった方々にはやっぱりちゃんと報告をさせていただきたいと思います。いつもありがとうございます。
今年六月下旬、同棲解消した日の朝。
サトル君は大粒の涙を流しながら力強くわたしを抱きしめてくれた。
わたしもサトル君のあたたかい腕の中で静かに泣いた。
ありがとう、本当にありがとう。
感謝の気持ちでいっぱいだった。
「元気でね、さよなら。今までありがとう」
玄関先で大号泣するサトルにそう言うと
「さよならじゃないよ、また連絡する」
と泣きながら笑顔で言われた。
同棲解消してサトル君は、同じ都内だが片道1時間くらいかかる場所へ引っ越しした。
しかし引っ越ししたその日から本当にサトル君から連絡が頻繁にくるようになった。
わたしもさみしかったんだろうなぁ。
つい嬉しくてサトル君からのメッセージに返信してしまう自分がいた。
そして、六月下旬に同棲解消したものの、就職が決まっていたはずのサトル君がなぜか現在わたしがバイトしているレストランで働いている。正社員として。
まず、「同棲解消、その後の話」はサトル君がレストランで就職する事から始まる。
同棲解消する前日、わたしとサトル君はバイト先のレストランに来ていた。
実は、店長が狭心症の手術をする事になり、夏に数週間入院する事が決まっていたのだ。その他にも糖尿病や高血圧である事が判明した。(店長の許可をいただいて書いています)
サトル君にその事を伝えると、店長に会いに行きがてらバイト先のレストランでご飯を食べる事になったのだ。
そもそもわたしがバイト先のレストランで働くきっかけは、サトル君がこのレストランで長年バイトしていて人手不足だから働かないか、と声をかけてもらったからだった。
わたしよりずっと店長とサトル君の付き合いは長いし絆も深いと思う。
そのまるで親子のような関係である店長が手術のため入院する事になった時、サトル君はお店のために店長のために再びこのレストランへ働きに戻ってきたのだ。
お父さんのように大切に思う店長に戻って来ないか、と直接頼まれた事も大きかったのだと思う。
就職が決まっていたにも関わらず・・・。(就職する予定だった知人のラーメン屋には事情を話し謝罪したとの事)
そういった経緯でサトル君と一緒に再び働いているのだが、同棲解消後、プライベートでもわたし達は頻繁に会っていた。
別れているのにこのままでいいのだろうか。
わたしの中では複雑な思いがごちゃごちゃとあった。
サトル君はまた一緒に暮らしたいと言ってきたが、わたしは「絶対嫌だ、また同じ事の繰り返しだよ」と断った。
さらにある日サトル君と些細なことで大喧嘩をして、その勢いでわたしはサトル君の連絡先を完全にブロックした。
やっぱり一緒にいると喧嘩してお互い傷つけあう、だから本当にこれで終わりにしよう。
サトル君は厨房で、わたしはホールで働いているため、バイト先で顔を合わせるのも一瞬だ。多少気まずくはなるが、仕方ない。
わたしはむしろ前向きだった。
ひとりになって、夕暮れ時のウォーキングは毎日の楽しみになった。
夕空は綺麗だ。
何時間もウォーキングして、帰りにスーパーへ寄り半額の惣菜を買う。
お酒も買う。翌朝半額の惣菜をつまみに朝から飲むためだった。
ひとり最高!!
朝から飲んでも誰にも何も言われない。
サトル君と同棲していた頃は、朝からお酒を飲んでぐうたらしていた事をたびたび指摘されて居心地が悪かった。
本当の本当にひとりになってやっと自由を手に入れた開放感。
新しい出会いもあった。
上野で友人と飲んでた時に知り合い連絡先を交換した男性。(後にその男性に彼女がいる事が判明し、ブロックしたが)
わたしは新しい出会いを大切にしようと思っていた。
その夜。
上野からほろ酔いで帰宅して少し経ってから
トントン
玄関のドアを叩く音が聞こえた。
時計を見ると夜中の0時。
誰だよ、こんな時間に。
トントン
またドアを叩く音が聞こえる。
遠慮がちに静かに叩いているようにも聞こえたが、静かな真夜中、その音が響いてかなり不気味だ。
まさか・・・・・・・・・・・
つづく
その2
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